こんにちは!

株式会社湘南工房建設の高山です🐶

今回は、塗料の種類とそれぞれの特徴についてお話していきたいと思います🐾

はじめに

塗料は、アクリルウレタンシリコンフッ素の4つの合成樹脂が材料として使われていて、塗料の耐久性を決定する非常に重要な要素となります。

また有機物を主成分としているため有機塗料とも呼ばれています。対して、無機物を配合して作られた塗料が無機塗料で、紫外線で劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質があります。

無機物100%なら半永久的に劣化しないものができますが、そうすると硬くて建物に塗ることはできなくなってしまいます。そのため、無機物の耐久性を活かしながら、有機物を混ぜて使えるようにした塗料が「無機塗料」となります。(塗料メーカーによっては、「無機有機ハイブリット塗料」という表現を使うこともあります。)

ラジカル塗料は、正確に言うとラジカル制御型の酸化チタンを使用した塗料のことで、ガイナは断熱機能が付加された塗料のひとつです。

各塗料の耐年数と価格は次の通りです。

技術の進歩により、価格が低いもので耐久年数が多少長くなったものも出てきましたが、一般的に耐久年数が長いほど、価格も高くなります。

ではそれぞれの塗料について、メリット・デメリットも含めて詳しく見ていきましょう。

アクリル塗料

アクリル塗料とは、塗料の主成分がアクリル系の合成樹脂である塗料のことを指します。

耐久年数が3~5年と短いため、数年持てばいいというような期間限定の建物に使われることがあります。

また付着力が高く、重ね塗りに富んでいるため、いろんな塗装を楽しみたい方にはおすすめです。

透湿性が高く、室内の湿気を外部に逃がすことができる反面、外部の湿気も室内に通してしまうため湿気が多い環境の建物にはおすすめしません。紫外線など外的刺激に影響されない内部塗装に適しています。

メリットデメリット
価格が安く、コスパが高い劣化が早い
ツヤ・発色が良い塗膜が硬く、ひびが入りやすい
種類が豊富透湿性が高い
付着力が高い塗膜が劣化している場合の重ね塗りには不向き

ウレタン塗料

ウレタン塗料とは、塗料の主成分がウレタン系樹脂である塗料のことを指します。

ウレタン塗料は主剤のポリオールと硬化剤イソシアネートが反応することでその性能を発揮します。しかし、硬化剤であるイソシアネートには強い毒性があり、希釈に使うシンナーにも毒性があるため、取り扱いには注意が必要です。

柔軟性と密着性が高いため、ひび割れしにくく、ひび割れが生じても広がりにくいという特徴があります。

メリットデメリット
光沢で高級感のある仕上がり耐久性が低い
高い柔軟性と密着性、耐薬品性毒性、シンナー臭
用途が広い汚れやすい

シリコン塗料

シリコン塗料とは、ベースとなるアクリルにシリコン樹脂を混ぜて作られた塗料のことを指します。

塗膜が硬く剥がれにくいというメリットがある一方、ウレタンなどの塗料に比べると弾性が低いというデメリットがあります。

地震で外壁材がひび割れした場合、それに追従できずシリコンの塗膜も一緒に割れてしまうことがあります。

また、重ね塗りをする際に塗料を弾く性質があるため、再び塗り替えをしたいとなった際に、塗膜の密着が悪くなってしまう可能性がありますが、シリコン塗料と相性が良い下地材を使えば、充分綺麗に塗装することができます。

メリットデメリット
優れた耐汚染性ひび割れしやすい
優れた耐候性重ね塗りに不向き
シリコン含有量が性能と価格を左右

ラジカル塗料

ラジカル塗料は、先ほどまでの樹脂による分類ではなく、機能による分類で名前がついた塗料です。

ラジカルとは、塗料の中に含まれる顔料と空気中の酸素や雨水、紫外線などが反応して発生するエネルギーで、塗料の樹脂や有機顔料にダメージを与えてしまい、劣化を促進させてしまいます。

ラジカル塗料は成分に酸化チタンと光安定剤が含まれており、本来であれば酸化チタンはラジカル発生因子ですが、酸化チタンの表層に発生したラジカルを閉じ込めるためのバリアー層があるラジカル制御型酸化チタンと、ラジカルが発生しても捕捉して抑えてくれる効果のある光安定剤で構成されているため、ラジカルが機能するのを防ぎ、耐候性を高めることができます。

ラジカル塗料の主成分である酸化チタンは白色顔料であるため、濃色の場合はラジカル抑制効果を発揮できないというデメリットが挙げられますが、酸化チタンを使用しない濃色の塗料はそもそもラジカルが発生せず、耐候性に影響を与えることはないため、耐候性は樹脂に左右されます。

メリットデメリット
耐用年数が長い製品数、実績が少ない
高い耐候性取り扱いが少ない
耐候性と価格のコスパがいい色が制限される

フッ素塗料

フッ素塗料とは、蛍石を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料のことを指します。

フッ素塗料は非常に耐久性の高い塗料です。耐用年数が長いため、一度の工事費用は高くとも、塗り替え頻度を少なくすることができ、長い目で見ると結果的にコストが削減できます。

耐久性だけでなく、耐候性・親水性・耐摩耗性にも優れており、雨と一緒に汚れを落とし、汚れが付着しにくい、光沢が長持ちするといったメリットがあります。

しかし、メリットと表裏一体のデメリットを持っており、塗膜が硬く親水性を持つため、塗り替えの際に塗料の密着を妨げる可能性が高く、ひび割れも起こしやすくなります。

メリットデメリット
耐用年数が長いコストが高い
優れた耐久性・耐候性塗膜が硬く、追従性に劣る
光沢が長持ち再塗装がやや難しい

ガイナ塗料

ガイナは特殊セラミックビーズとアクリルシリコン樹脂で構成されています。

JAXAの断熱技術を応用して生み出された塗料で、断熱と遮熱が最大の特徴と言えるでしょう。断熱効果により室内外の温度差を小さくすることができるので結露も生じにくいです。

塗膜表面がセラミックで構成されており一般の塗料よりも塗膜表面積が大きいため、遮音・防音効果もあります。また、このセラミックから放出される遠赤外線の作用によって室内の空気がマイナスイオン化し、空気中の臭い物質やホコリ、花粉などの浮遊を抑えて消臭効果や汚れを予防する効果が期待できます。

一般的な塗料の表面はほぼ平らなのに対し、ガイナ塗料はかなり凸凹しているのに加えてツヤ消ししか種類がないため、汚れやすいのがデメリットです。

メリットデメリット
耐用年数が長いコストが高い
高い断熱効果歴史が浅い
結露しにくいツヤ無しのみ
空気清浄効果汚れやすい

弊社で推奨している塗料

弊社では上記で紹介させていただいた、フッ素塗料を推奨しています!

耐熱性・防藻性・親水性・防カビ性・耐摩擦性・耐薬品性・耐久性の7つの機能に優れています

ラジカルの耐久年数(約15年)と比べ、フッ素塗料は約20年、長持ちします!

なんと、東京スカイツリーの塗装に使われているみたい!

それぐらい丈夫で機能性が良く、長持ちする塗料なんですよ👍

更に弊社では、

一番最初にボロボロになる付帯部も、フッ素塗料が標準使用です!!

ご近所さんと会うたびに、

「お家すごく綺麗ね~」って言われたくありませんか!?

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まとめ

塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、無機といった種類があり、この他にさまざまな機能を持つ塗料があることも紹介しました。

塗料を選ぶ際は単に耐用年数と価格だけで決めるのではなく、用途と塗料の特徴についても考えられるといいかもしれません。